リビングの主役ともいえるソファ。決して安い買い物ではなく、買い替える機会も多くはないからこそ、失敗のないソファ選びをしたいと考える方は多いはずです。しかし、ソファにはサイズ・色・素材・デザインなど実にさまざまなバリエーションがあり、どの商品が自分の部屋に最適なのかを判断するのはかなり難しいでしょう。

そこで本コラムでは、ソファを知り尽くした大矢家具店のベテランスタッフが、暮らしに寄り添うソファ選びのポイントをわかりやすく解説します。ソファ選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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覚えておきたいソファの基本の形・タイプ

※写真はイメージです

ソファを選ぶうえで知っておきたいのが、ソファの基本的な種類です。明確な分類があるわけではありませんが、一般的には以下のようなタイプに大別されます。

  • 1人掛け:横幅60〜90cm程度。1人が座れるサイズ
  • 2人掛け:横幅120〜160cm程度。大人2人が隣り合って座れるサイズ
  • 2.5~3人掛け:横幅180〜220cm程度。大人2人+子どもでゆったりと座れるサイズ
  • カウチソファ:座面が長く脚を伸ばしたり横になったりできる
  • ローソファ:座面が低く床との距離が近い。開放的な空間を演出できる
  • コーナーソファ:背もたれが2辺にあり、部屋の隅に設置できるよう設計されている
  • ソファベッド:ソファ・ベッド両方の機能を持つ

家族構成に合わせて何人掛けかを検討することはもちろん、「どのようにソファで過ごしたいか」も大切な判断基準です。

例えば、部屋を広く見せたい方にはローソファ、思い思いの姿勢でくつろぎたい方にはカウチソファがおすすめです。自分や家族の過ごし方をイメージしながら、ぴったりの1台を選びましょう。

ソファ選びで重要な張地

ソファを選ぶ上で重要なポイントの1つに、張地が挙げられます。張地はソファの座り心地や耐久性、デザイン性、さらにはお手入れのしやすさにまで大きく関わるため、見た目だけでなくライフスタイルに合った素材を選ぶことが大切です。

ここでは、代表的な張地素材として特に選ばれている3つのタイプをご紹介します。

  • ファブリック(布)
  • 合成皮革
  • 本革

ファブリック(布)

柔らかく温かみのある肌触りが魅力のファブリックソファ。カラーバリエーションや柄の種類が豊富で、インテリアやお部屋の雰囲気に合わせやすいのが大きな特徴です。汚れが染み込みやすいというデメリットもありますが、布地を取り外して洗えるカバーリングタイプを選べば、定期的に洗濯できて清潔な状態を保つことができます。

近年では、ドライクリーニング対応の生地やペットの引っかき傷に強い素材など機能性を高めたファブリックも登場しており、ますます選択肢の幅が広がっています。

<メリット>

  • 柔らかな肌触り
  • 布地を取り外して洗える
  • 革製品に比べて費用を抑えられる
  • デザインのバリエーションが豊富


<デメリット>

  • 汚れが付きやすい
  • 高級感に欠けるものもある
  • 革製品に比べて耐久性が低いものもある

合成皮革

合成皮革は、布地を基材としてその表面に合成樹脂(ポリ塩化ビニル(PVC)やポリウレタン(PU)など)をコーティングし、本革のような質感を人工的に再現した素材です。本革に近い高級感のある見た目を持ちながら、比較的リーズナブルな価格で手に入ります

カラーバリエーションが豊富なのも大きな魅力。水や汚れにも強くお手入れが簡単であるため、小さなお子さんがいるご家庭や、将来的に買い替えを検討している方には特におすすめの張地だと言えます。

ただし、本革に比べると風合いや質感にやや劣り、耐久性が低めで、長年の使用でひび割れや剥がれが生じることも。ソファにこだわりたい方や、長く使い続けることを前提に選ぶ場合は、本革ソファも検討してみると良いでしょう。

<メリット>

  • 安価ながら本革のような質感を味わえる
  • 本革に比べてデザインのバリエーションが豊富
  • 水や汚れに強い

<デメリット>

  • 本革に比べると耐久性に欠ける
  • 高級感に欠けるものもある

本革

本革ソファは使い込むほどに色合いや質感が変化し、味わいが深まる経年変化を楽しめるのが大きな魅力です。上質な高級感と独特の風合いがあり、通気性・吸湿性にも優れているため、体にしっかりフィットする心地よさを感じられます。

耐久性が高い点もメリットですが、水分や傷に弱くこまめなお手入れが必要なため、メンテナンスを負担に感じる方は注意が必要です。

とはいえ、きちんと手入れをすれば、10年以上使える“一生モノの家具”として長期的な満足感が得られる素材です。こだわりのある空間づくりを実現したい方や、長く愛用したい方におすすめの選択肢だと言えるでしょう。

<メリット>

  • 耐久性が高い
  • 使い込むほどに味わいが深まる
  • 通気性・吸湿性が高い

<デメリット>

  • こまめなメンテナンスが必要
  • 高価
  • デザインのバリエーションが少ない

ソファを選ぶ前に確認するポイント

お伝えしてきたように、ソファを選ぶ際に考慮すべきポイントはたくさんあります。考えていく中で基準がぶれてしまわないよう、事前に以下の2点をはっきりさせておくことが重要です。

  • 置く場所・レイアウト
  • ソファを置くことで達成したい目的

置く場所・レイアウト

ソファを選ぶ際は、設置スペースやレイアウトの確認が非常に重要です。単にソファ本体を置くスペースを確保するだけでなく、周囲の家具とのバランスや動線、壁との距離感まで意識しておくことで、快適で使いやすい空間をつくることができます。

目安としてソファ周りの通路幅は約60cm程度、ソファとローテーブルの間隔は約30cm程度確保しておくと、立ち座りや移動をスムーズに行えます。

特にリビングのような家族が頻繁に行き来する場所では、動線を邪魔しない配置にすることも大切です。実際の暮らしをイメージしながら、どこにソファを設置するかを検討してみてください。

ソファを置くことで達成したい目的

ソファを「どのように使いたいか」を明確にしておくことが大切です。使用シーンを具体的に想定することで必要な機能やデザインの方向性が見え、自分にとって最適なソファを選びやすくなります

  • 子どものいる家庭→食べこぼしや飲みこぼしをすぐに落としたい→フルカバーリングで洗えるソファ
  • 掃除に時間をかけたくない家庭→お掃除ロボットでソファ下をきれいにしたい→脚高のソファ
  • 家族でゆったりくつろぎたい家庭→家族それぞれが思い思いの姿勢でリラックスしたい→座面が広くゆったりとしたソファ

このように、理想の使い方を明確にしておくことで、必要な機能や条件が自然と浮かび上がってきます。まずは、ソファでどんな時間を過ごしたいかをイメージしてみることから始めましょう。

ソファを選ぶ上で検討したいパーツ

ソファを選ぶ際は、以下のような付属パーツの有無も検討しておきたいポイントです。

  • アームレスト
  • オットマン・スツール

アームレストがあると腕を預けてリラックスできるほか、立ち上がるときに支えとして重心をかけられるため、脚への負担を軽減することが可能です。一方で、寝転がる際に邪魔になる、座面スペースが制限されるといったデメリットもあります。

オットマンやスツールが付属していると、脚を伸ばしてくつろげるカウチスタイルとしての使い方はもちろん、来客用の椅子やサイドテーブル代わりにも活用できます。ただし、使用しないときはスペースを取るほか、移動やお手入れの手間が増える点には注意が必要です。

このように、付属パーツにはそれぞれメリット・デメリットがあります。機能性だけでなく、部屋の広さや日常の過ごし方に合わせて必要かどうかを見極めることが、後悔のないソファ選びに繋がります。

電動ソファは何が良い?メリット・デメリット

ソファの中には、背もたれや脚の角度を自由に調整できる電動リクライニングタイプもあります。リモコン操作で簡単に姿勢を変えられるため自分好みのくつろぎ姿勢を追求でき、高齢者や体力に不安のある方でも使いやすいのが大きな魅力です。

読書やテレビ鑑賞など、リラックスタイムを快適に演出してくれる存在として一般家庭でも人気が高まっている電動ソファですが、以下のようなデメリットにも注意が必要です。

  • 一般的なソファに比べて重量があり、移動が大変
  • 価格がやや高め
  • モーターや配線の故障リスクがある

こうした点を踏まえたうえで機能性とコスト、メンテナンス性のバランスをしっかり検討し、自分に合った1台を選んでみてください。

大矢家具店イチオシのソファ・電動ソファブランド5選

名古屋市名東区の大矢家具店では、以下の人気ブランドのソファを取り揃えています。

  • カリモク:熟練の職人技とエレクトロニクス技術の融合により、デザイン・使いやすさへのこだわりを詰め込んだブランド
  • COMMON ROOTS:木材の自然の美しさと独特な風合いを活かし、カジュアルで快適な暮らしを提供する
  • HIDA:日本の木工産業を100年近くけん引してきた、使い勝手や座り心地を追求する飛騨高山の老舗家具メーカー
  • INCOON:日本人のライフスタイルに寄り添い、デザイン・素材・品質にこだわったブランド
  • HTL:自社で皮革工場を持ち、妥協のないソファ作りを続ける「情熱、革新、パートナーシップ」を掲げるメーカー

それぞれのブランドには異なる魅力やこだわりがありますが、いずれも品質に優れた信頼のおけるブランドばかりです。大矢家具店では、そんな上質ソファを“背伸びしすぎない、ちょうどいい価格”でご提供しています。

記事内ではソファ選びのポイントをご紹介しましたが、やはり実際に見て、触れて、体感することが何より大切です。店頭では、家具選びのプロがお客様一人ひとりのライフスタイルやご要望に寄り添い、最適なソファ選びを丁寧にサポートいたします。

ぜひ一度、大矢家具店へお越しください。スタッフ一同、皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

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