「大型家具を処分したいけれど、一人では運び出せない」「引っ越しで不要になった家具の処分に困っている」そんなお悩みをお持ちの方は少なくないでしょう。
大型家具は購入時には配送業者が運んでくれますが、いざ処分となると重量やサイズの問題で個人では運び出しが困難になってしまいます。特に高層階のマンションや狭い階段のあるアパートにお住まいの場合、より難しくなるでしょう。
本記事では、家具のプロである大矢家具店のスタッフが、運べない大型家具の処分方法を詳しく解説します。コストを抑えたい方から手間をかけたくない方まで、様々なニーズに対応した解決策をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
大型家具の処分が困難な理由とは

大型家具の処分が困難な理由は、重量とサイズにあります。一般的なダイニングテーブルは30kg以上、ソファは50kg以上、タンスに至っては80kgを超えるものも珍しくありません。これらを1人で運搬することは現実的ではなく、複数人で運ぼうとしても、階段や狭い廊下の移動によって怪我をするリスクがあります。
また、マンションのエレベーターのサイズ制限、戸建て住宅の2階からの搬出、玄関ドアの幅などが運び出しの障壁となることが多々あります。これらの理由で、多くの方が大型家具の処分に頭を悩ませているのです。また、自治体の粗大ごみ回収サービスを利用する場合でも、指定場所まで自分で運ぶ必要があるため、結果的に処分を先延ばしにしてしまうケースも少なくありません。
運べない大型家具の処分方法8選
運び出しが困難な大型家具の処分方法は数多くあります。ここでは8つの大型家具の処分方法を紹介します。
- 自治体の粗大ごみ回収サービスを利用する
- 不用品回収業者に依頼する
- 家具販売店の引き取りサービスを活用する
- リサイクルショップの出張買取を利用する
- 引っ越し業者の不用品回収サービスを利用する
- 解体処分を行う
- フリマアプリ・オークションサイトで売却する
- 知人・友人へ譲渡する
自治体の粗大ごみ回収サービスを利用する
一般的で費用を抑えられる方法として、自治体の粗大ごみ回収を利用する方法があります。名古屋市の場合、30cm角を超える大型ごみが粗大ごみの対象となり、手数料は大きさや種類によって250円から1,500円程度です。
しかし、指定の回収場所まで自分で運び出す必要がある点がネックとなります。また、月1回の回収日に合わせる必要があるため、急いで処分したい場合には不向きです。
手続きの流れとしては、収集日の7日前までに申し込み、手数料納付券を購入して家具に貼付し、指定日に回収場所へ運搬するという作業が必要になります。
不用品回収業者に依頼する
手間をかけずに確実に処分したい方には、不用品回収業者への依頼が最適です。専門スタッフが部屋から直接運び出してくれるため、重い家具を動かす必要がありません。費用は自治体回収よりも高くなりますが、以下のようなメリットがあります。
- 部屋からの運び出し作業も含めてすべて代行してくれる
- 即日対応が可能な業者も多数存在する
- 解体が必要な家具も対応してくれる
料金相場は単品回収で3,000円から15,000円程度、複数の家具をまとめる場合は軽トラック積み放題で15,000円程度からとなっています。
家具販売店の引き取りサービスを活用する
新しい家具を購入する際には、販売店の引き取りサービスを利用するのもおすすめです。一般的な条件として、購入する家具と同種類・同数量の家具が引き取り対象となることが多く、費用は3,000円から5,000円程度です。新品配送時に同時に引き取ってもらえるため、運搬の手間が一切かかりません。
リサイクルショップの出張買取を利用する

状態の良いブランド家具や比較的新しい家具の場合は、リサイクルショップの出張買取サービスが有効です。処分費用がかからないどころか、現金収入を得られる可能性があります。
しかし、すべての家具が買取対象になるわけではなく、年式や状態、ブランドによって査定額は大きく変わります。無料で出張査定を行う業者も多いため、まずは相談してみるのが良いでしょう。
引っ越し業者の不用品回収サービスを利用する
引っ越しのタイミングで不要家具を処分する場合は、引っ越し業者の不用品回収サービスを検討しましょう。引っ越し作業と同時に不要家具を回収してもらえるため、作業を効率良く進めることができます。
しかし、全ての引っ越し業者がこのサービスを行っているわけではなく、対応品目も限られる場合があります。見積もり時に確認するようにしてください。
解体処分を行う
DIYに慣れている方であれば、家具を解体して一般ごみとして処分する方法もあります。木製家具であれば、電動のこぎりなどを使用して自治体指定のごみ袋に入るサイズまで解体することで、処分費用を大幅に削減できます。しかし、以下の点には注意しましょう。
- 解体作業には時間と労力が必要
- 工具の用意と安全対策が必須
- 木くずやホコリの処理が必要
- 金属部品は分別して処分する必要
フリマアプリ・オークションサイトで売却する
まだ使用可能な家具であれば、フリマアプリやオークションサイトで売却するのもおすすめです。買い手が見つかれば収入を得られますが、大型家具の場合は配送方法が限られるため、直接引き取りを条件とすることが多くなります。売却までに時間がかかる可能性があるため、急いで処分したい場合には不向きです。
知人・友人へ譲渡する
周囲に家具を必要としている方がいる場合は、譲渡という形で無料で引き取ってもらうことも可能です。しかし、運搬方法を事前に相談しておく必要があります。
大型家具を処分する際のよくある質問

大型家具を処分する際のよくある質問について回答します。処分方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q. マンションの高層階からの搬出は追加料金がかかりますか?
業者によって対応は異なりますが、多くの場合、通常の階段作業であれば追加料金は発生しません。ただし、特殊な作業が必要な場合(クレーンでの吊り下げなど)は別途費用がかかることがあります。事前に見積もり時に確認することをおすすめします。
Q. 家具の中身は事前に出しておく必要がありますか?
基本的にはそのままで問題ありません。多くの不用品回収業者では、タンスの中身の分別作業も含めて対応してくれます。しかし、貴重品や個人情報が含まれる書類などは事前に取り出しておくことをおすすめします。
Q. 当日キャンセルは可能ですか?
業者によって対応は異なりますが、当日キャンセルの場合はキャンセル料が発生することがあります。契約前にキャンセルポリシーを確認しておきましょう。
Q. 電動ベッドや介護ベッドも回収してもらえますか?
ほとんどの不用品回収業者で対応可能です。電動部分の処分には専門的な知識が必要ですが、経験豊富な業者であれば適切に処理してくれます。
Q. 回収後の家具はどのように処分されますか?
適切な許可を持つ業者であれば、再利用可能な部分はリサイクルし、それ以外は適正な方法で処分されます。処分方法について不安がある場合は、業者に確認することをおすすめします。
自分に合った方法で大型家具を処分しよう
運べない大型家具の処分は難しいですが、対応方法がないわけではありません。予算や時間、手間などの優先順位を明確にして、自分の状況に最も適した処分方法を選択することが重要です。
名古屋市名東区の大矢家具店では、お客様の家具に関するお悩みに幅広く対応しています。新しい家具をお探しの際はもちろん、処分方法についてのご相談も承っておりますので、お気軽にお声かけください。

