木のぬくもりを感じながらも、すっきりと洗練された部屋にしたい方に人気なのがナチュラルモダンです。一方で、実際にコーディネートしようとすると、「木製家具は同じ色で揃えるべき?」「グレーや黒はどのくらい入れればいい?」「ベージュばかりでぼんやりしない?」など、配色に迷うことも多いでしょう。

ナチュラルモダンの配色で大切なのは、使える色を厳密に決めることではありません。木目などの自然な色をベースに、白・ベージュ・グレーなどの落ち着いた色を合わせ、必要に応じて黒などで引き締めると、温かさとモダンな印象を両立しやすくなります。本記事では、家具の専門店である大矢家具店名古屋インター店が、ナチュラルモダンの基本的な配色や家具の色合わせ、失敗しにくいコーディネートのコツを解説します。

ナチュラルモダンとはどんなインテリア?

ナチュラルモダンは、木やファブリックなどの自然を感じさせる素材と、直線的ですっきりとしたデザインを組み合わせたインテリアスタイルです。木製家具を多く置くだけでは一般的なナチュラルテイストに寄りやすいため、グレーやブラック、シャープなフォルムなどを組み合わせて、空間を引き締めるのがポイントです。

例えば、オーク系のダイニングテーブルにグレーのチェアを合わせたり、木製のテレビボードに黒い脚や照明を組み合わせたりすると、木の温かみを残しながらすっきりした印象に仕上げられます。ナチュラル寄りにしたい場合は木目やベージュを多めに、モダン寄りにしたい場合はグレーや黒を増やすなど、好みに合わせてバランスを調整できるのもナチュラルモダンの魅力です。

ナチュラルモダンに合う基本の配色

ナチュラルモダンの部屋は、たくさんの色を使うよりも、ベースとなる色を決めて少ない色数でまとめるとつくりやすくなります。基本的には、白・アイボリー・ベージュ・グレー・ブラウンなどのニュートラルな色を中心に、木目を組み合わせるとまとまりやすいでしょう。

白・アイボリーで明るさをつくる

壁や天井など面積の大きな部分には、白やアイボリーなどの明るい色が合わせやすくなります。木製家具を多く取り入れても空間が重たくなりにくく、グレーや黒をアクセントとして加えたときにもコントラストをつくりやすいのが特徴です。

真っ白では少し冷たい印象になる場合は、わずかにベージュやグレーを含んだオフホワイトを選ぶと、木の色ともなじみやすくなります。

木目のブラウンで温かみを加える

ナチュラルモダンらしさをつくるうえで、木の色は重要な要素です。明るいオーク系なら軽やかで自然な雰囲気に、ウォールナットのような濃いブラウンなら落ち着きのある上質な雰囲気に仕上げやすくなります。

「ナチュラルモダンだから明るい木でなければならない」という決まりはありません。床や建具の色、目指したい雰囲気に合わせて木の明るさを決めましょう。

グレーを加えてモダンな印象をつくる

木目だけではナチュラルな印象が強くなりすぎるときに取り入れやすいのがグレーです。ソファやラグ、カーテンなど面積のあるファブリックにグレーを使うと、木の温かさを残しながら空間を落ち着かせられます。

明るいライトグレーなら柔らかく開放的に、チャコールグレーなど濃い色なら重厚感のあるモダンな印象になります。

黒を少量入れて空間を引き締める

ナチュラルモダンでは、黒をアクセントとして取り入れる方法も効果的です。例えば、ダイニングチェアの脚やペンダントライト、テーブルの脚、時計、フレームなどに黒を取り入れると、木目やベージュだけでまとめたときのぼんやりした印象を引き締められます。

しかし、黒の面積を増やすほどモダンで重たい印象になります。ナチュラルな雰囲気を残したい場合は、小さなパーツから取り入れるとバランスを取りやすいでしょう。

ナチュラルモダンのおすすめ配色パターン

同じナチュラルモダンでも、組み合わせる色によって部屋の印象は大きく変わります。目指したい雰囲気から配色を考えてみましょう。

白×明るい木目×ライトグレー

明るく柔らかなナチュラルモダンにしたい場合に取り入れやすい組み合わせです。白い壁にオーク系などの明るい木製家具を合わせ、ソファやラグにライトグレーを加えると、自然な温かさを残しながらすっきりした部屋になります。圧迫感を抑えやすいため、明るく開放的なリビングにしたい場合にも合わせやすい配色です。

ベージュ×木目×グレー

白を多く使った空間よりも、少し落ち着いた印象にしたい場合はベージュを取り入れる方法があります。ベージュのラグやカーテンに木製家具を合わせ、グレーのソファなどを配置すると、温かさと都会的な雰囲気のバランスを取りやすくなります。ベージュとブラウンだけでは全体が暖色に寄りやすいため、グレーを加えることでナチュラルモダンらしいすっきり感を出しやすいです。

白×木目×ブラック

メリハリのあるナチュラルモダンにしたい場合は、白と木目をベースに黒を組み合わせる方法があります。黒脚のダイニングテーブルやチェア、ブラックフレームの照明などを取り入れると、空間の輪郭がはっきりします。黒の家具を増やしすぎるとモダン色が強くなるため、木目をしっかり見せることで自然な温かみを残すのがポイントです。

濃い木目×グレー×ブラック

落ち着いた高級感のある空間にしたい場合は、ウォールナットなどの濃い木目にグレーや黒を組み合わせる方法もあります。ソファやラグまで濃い色にすると部屋全体が重く見えやすいため、壁やカーテンには白や明るいグレーを取り入れて抜けをつくるとよいでしょう。

家具の色を合わせるときのコツ

部屋全体の配色を決めたら、次はダイニングテーブルやソファ、テレビボードなどの家具をどう組み合わせるかを考えます。ここでは、家具の色を合わせるときのコツを紹介します。

木製家具は完全に同じ色でなくてもよい

木製家具をすべて同じ樹種・同じ色で揃えなければならないわけではありません。天然木を使った家具は、同じ樹種でも色味や木目に個体差があります。また、家具ごとにすべて同じ色を探そうとすると、選択肢が狭くなってしまいます。

完全に同じ色にすることよりも、「明るい木でまとめる」「赤みのある濃い木でまとめる」といった大まかな方向性を合わせる方が、自然に統一感をつくれます。

床と家具の木色が違っても問題ない

「床と家具の木の色が違うとおかしいのでは?」と心配する方もいますが、必ず同じ色に揃える必要はありません。例えば、明るい床に少し濃い木製家具を置くと、家具の輪郭が出て落ち着いた印象になります。

しかし、赤みの強い木、黄みの強い木、グレイッシュな木など、異なる方向の色を多く混ぜるとまとまりにくくなることがあります。木色を複数使う場合も、2〜3系統程度に抑えるとコーディネートしやすくなるでしょう。

ソファの色は部屋の印象を左右しやすい

ソファは家具のなかでも面積が大きいため、色によってリビング全体の印象が変わります。ナチュラルモダンでは、グレー、グレージュ、ベージュなどの落ち着いた色を選ぶと木製家具と合わせやすくなります。

明るい木製家具にグレーのソファを合わせればモダン寄りに、ベージュやアイボリーを合わせればナチュラル寄りに仕上げやすいでしょう。

カーテンやラグは家具同士をつなぐ色にする

家具の色が少し異なる場合は、カーテンやラグなどのファブリックを使って全体をつなぐ方法があります。例えば、ブラウンの家具とグレーのソファを置くなら、グレージュやベージュグレーのラグを間に入れることで、暖色と寒色の差がやわらぎます。家具だけで色を揃えようとするのではなく、ファブリックまで含めて部屋全体を見ることが大切です。

ナチュラルモダンの配色で失敗しやすいポイント

ナチュラルモダンはシンプルな配色だからこそ、色や素材の組み合わせによって印象が大きく変わります。よくある失敗も確認しておきましょう。

ベージュとブラウンだけでまとめる

ベージュやブラウンはナチュラルな雰囲気をつくりやすい色ですが、この2色だけでまとめるとモダンな印象が弱くなることがあります。ナチュラルモダンに近づけたい場合は、グレーのソファやラグ、黒い照明や家具の脚など、少しシャープな要素を加えてみましょう。

黒を入れすぎる

空間を引き締めるために黒を使うのは効果的ですが、家具やカーテンなど面積の大きい部分まで黒で揃えると、ナチュラルよりもモダンな印象が強くなります。ナチュラルな温かさを残したい場合は、脚・フレーム・照明など細い部分に黒を使うところから始めると調整しやすいでしょう。

木の色を揃えることにこだわりすぎる

ダイニングテーブルとテレビボード、チェアなど、すべての家具をまったく同じ色にしようとすると、家具選びの幅が狭くなります。

多少の濃淡差があっても、木の色の方向性やデザインに共通点があれば自然にまとまります。色を完全に揃えることよりも、部屋全体を見たときに木目・ファブリック・金属などのバランスが取れているかを意識しましょう。

家具単体の色だけで決める

家具店では魅力的に見えた色でも、自宅に置くと印象が変わることがあります。これは、床や壁、カーテンなど周囲の色との組み合わせによって見え方が変わるためです。また、自然光の入り方や照明の色によっても印象は変化します。家具を選ぶ際は単体の色だけを見るのではなく、自宅の床・壁・既存家具との組み合わせをイメージすることが大切です。

ナチュラルモダンの配色に関するよくある質問

ナチュラルモダンの配色に関するよくある質問に回答します。ナチュラルモダンな部屋づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q:ナチュラルモダンは何色を使えばいいですか?

白・アイボリー・ベージュ・グレー・ブラウンなどを中心に、木目を取り入れるとつくりやすくなります。さらに黒やチャコールグレーを少量加えると、ナチュラルなだけではない引き締まった印象になります。

Q:家具の木の色はすべて揃えた方がいいですか?

すべて同じ色に揃える必要はありません。明るさや赤み・黄みなどの方向性をある程度合わせると、異なる木製家具でもまとまりやすくなります。多少の色差は、天然木ならではの表情として楽しむこともできます。

Q:白い床でもナチュラルモダンにできますか?

できます。白や明るいグレーの床には木製家具を取り入れることで温かみを加えられます。グレーのソファや黒い脚の家具などを組み合わせれば、明るさを保ちながらナチュラルモダンらしいメリハリをつくれます。

Q:観葉植物はナチュラルモダンに合いますか?

観葉植物は木製家具やファブリックなどの自然な素材と相性がよく、ナチュラルモダンにも取り入れやすいアイテムです。鉢カバーを白・グレー・黒など部屋で使っている色に合わせると、植物だけが浮きにくくなります。

Q:ナチュラルモダンと北欧テイストの違いは?

どちらも木の質感や明るい色を取り入れやすいスタイルですが、ナチュラルモダンはグレーや黒、直線的なデザインなどを組み合わせ、よりすっきりとした印象をつくりやすいのが特徴です。

しかし、インテリアテイストに厳密な境界があるわけではありません。名称にこだわるよりも、自分が「温かさ」と「すっきり感」をどの程度取り入れたいかで家具や色を選ぶとよいでしょう。

ナチュラルモダンの配色は木目や差し色のバランスを意識しよう

ナチュラルモダンの配色では、白やアイボリーなどをベースに木の色で温かみを加え、グレーや黒でモダンな要素を取り入れるとバランスを整えやすくなります。大切なのは、決められた色の比率を守ることではありません。床や壁などすでにある色を起点に、木製家具・ソファ・カーテン・ラグまで部屋全体で色のつながりを考えることで、統一感のある空間をつくりやすくなります。

大矢家具店名古屋インター店では、ソファやダイニングテーブルなどの大型家具を取り扱っています。家具は同じブラウンやグレーでも、素材や仕上げによって実際の見え方が異なります。ナチュラルモダンの部屋をつくりたい方は、床や壁、現在使っている家具の色がわかる写真などを参考にしながら、新しく取り入れる家具との組み合わせを考えてみましょう。