高級感があり、使い込むほどに風合いが深まる本革ソファ。リビングの主役として存在感を放ち、上質な空間を演出してくれる魅力的な家具です。しかし、本革ソファは適切な手入れをしなければ、黒ずみやひび割れといった劣化が進んでしまいます。
そこで本記事では、名古屋市名東区で豊富な本革ソファを取り扱う大矢家具店のベテランスタッフが、本革ソファを長く美しく保つための正しい手入れ方法をわかりやすく解説します。
本革ソファは適切なお手入れが欠かせない

本革ソファは合成皮革やファブリックとは異なり、天然素材ならではの質感や経年変化を楽しめるのが大きな魅力です。使い込むほどに色合いや風合いが変化し、自分だけの味わい深いソファへと育っていきます。
しかし、本革は天然素材であるがゆえにデリケートです。人間の肌と同じように乾燥に弱く、水分や油分のバランスが崩れると劣化が進んでしまいます。本革ソファを美しく長持ちさせるには、日々のこまめな手入れと定期的なメンテナンスが欠かせません。
適切な手入れを怠ると、ひび割れや黒ずみ、色あせといったトラブルが発生し、最悪の場合は張り替えが必要になることもあります。大切な本革ソファを長く愛用するためにも、正しい手入れ方法を身につけておきましょう。
本革ソファのお手入れ方法
本革ソファの手入れと聞くと特別な作業を想像するかもしれませんが、日常的なお手入れはシンプルです。ここでは、本革ソファのお手入れ方法について解説します。
毎日の乾拭きで清潔を保つ
日々の手入れの基本は乾拭きです。柔らかいコットン100パーセントの布を使い、ソファの表面を優しくなでるように拭きましょう。乾拭きをすることで、表面に付着したほこりや汚れ、そして本革の天敵である水分を取り除くことができます。こまめに乾拭きすれば、シミやカビの発生を防ぎ、革本来の美しさを保つことが可能です。
注意したいのは、力を入れすぎないこと。強くこすってしまうと摩擦で革の表面が傷んだり、汚れが革の内部に入り込んだりする恐れがあります。特にアニリン染めのソファは表面の保護力が低いため、色落ちや色移りが起こりやすく注意が必要です。
手入れ時の注意点
乾拭きに使用する布は、綿100パーセントなど滑らかな素材を選んでください。ごわごわした布やタオルを使うと革の表面に傷をつけてしまう可能性があります。また、粘着式コロコロクリーナーの使用は、革に負荷がかかり表面を傷める原因になるため避けましょう。ほこりを取る際は、柔らかいブラシや掃除機を使うのがおすすめです。
本革ソファの本格的なメンテナンス

日常的な乾拭きだけでは取り切れない汚れや、目に見えないダメージを防ぐには、月に1から2回程度の丁寧なメンテナンスが必要です。ここでは、本革ソファのメンテナンスについて解説します。
準備するもの
本格的なメンテナンスには、以下のアイテムを用意しましょう。
- 掃除機またはハンディモップ
- 本革専用クリーナー
- 本革専用保護クリームまたはオイル
- 柔らかい布やスポンジ
- 柔らかいブラシ
ステップ1:掃除機でほこりやチリを除去する
まずは掃除機やハンディモップを使って、ソファ全体のほこりやチリを取り除きます。掃除機を使う場合は、ブラシ付きのアタッチメントを取り付けると革を傷つけずに掃除できます。
背もたれや座面だけでなく、縫い目や隙間などの細かな部分も丁寧に掃除しましょう。クッションとクッションの境目、背もたれと座面の境目などは特に汚れが溜まりやすいポイントです。
ステップ2. 専用クリーナーで汚れを落とす
ほこりを取り除いたら、本革専用のクリーナーを使って表面の汚れを落とします。スポンジを軽く水で湿らせ、クリーナーを少量つけて泡立ててください。本革は非常にデリケートな素材なので、力を入れずに泡で撫でるように優しく洗うのがポイントです。全体を洗い終えたら、浮き出た汚れを柔らかい布で丁寧に拭き取り、自然乾燥させましょう。
クリーナーには本革製品についたシミや汚れを落とすだけでなく、生活臭やタバコの臭いを消臭する効果も。月に1から2回のクリーニングを習慣にすれば、革の劣化を抑えられます。
ステップ3. 保護クリームで保湿する
クリーニング後は、必ず保護クリームやオイルで革に栄養を与えましょう。革は人間の肌と同じように乾燥するとひび割れを起こすため、定期的な保湿が欠かせません。
保護クリームを柔らかい布に取り、ソファ全体に均一に塗り広げます。細かな部分は塗り残しに注意が必要です。特に汚れやすい座面やひじ掛けは二度塗りし、最後に乾拭きをして仕上げます。保護クリームは革の表面に撥水・撥油効果のある保護膜を作り、汚れを付きにくくする効果があります。使用後すぐにソファを使えますが、保護効果が完全に発揮されるのは約48時間後です。
本革ソファにトラブルが起きたときの対処法
適切な手入れをしていても、長く使っていればトラブルが起こることもあります。代表的なトラブルへの対処法をご紹介します。
ひび割れができてしまった場合
ひび割れは乾燥が主な原因です。エアコンの風が当たる場所や通気性が悪い場所では、乾燥によるひび割れが起きやすくなります。軽度のひび割れであれば、保護クリームやオイルをこまめに塗り込むことで目立たなくすることができます。しかし、深刻なひび割れの場合は、これ以上進行しないよう張り替えなどの修理が必要です。
黒ずみが目立つ場合
黒ずみは皮脂や汗が酸化したものです。専用クリーナーを使って丁寧に拭き取りましょう。クリーナーによっては色落ちや変色を招く恐れがあるため、目立たない場所で試してから使用してください。
深い傷がついた場合
浅い引っ掻き傷であれば、馬毛ブラシで整えるだけで目立たなくなることがあります。しかし、革が深く傷ついている場合は、自分で対処すると悪化する恐れがあるため、専門業者へ相談することをおすすめします。
本革ソファに関するよくある質問

本革ソファに関するよくあ質問について回答します。本革ソファのお手入れ方法に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q:どのくらいの頻度で手入れをすれば良いですか?
A:日常的な乾拭きは毎日、または2日に1回程度が理想的です。月に1から2回は掃除機がけと専用クリーナー、保護クリームを使った本格的なメンテナンスを行いましょう。
Q:ハンドクリームやワセリンで代用できますか?
A:ハンドクリームやワセリンは本革ソファの手入れ用に設計された製品ではないため、かえってソファを傷めてしまう恐れがあります。必ず本革専用のクリームを使用してください。
Q:本革と合成皮革の手入れ方法は違いますか?
A:はい、異なります。合成皮革は水や汚れに強くお手入れが簡単ですが、本革に比べて耐久性が低く、長年の使用でひび割れや剥がれが生じることがあります。本革は手入れに手間がかかりますが、きちんとケアすれば10年以上使える耐久性があります。
Q:専用クリーナーはどこで購入できますか?
A:本革専用のクリーナーや保護クリームは、家具店やホームセンター、インターネット通販などで購入できます。大矢家具店でも取り扱っておりますので、お気軽にスタッフまでお尋ねください。
Q:手入れをしないとどうなりますか?
A:手入れを怠ると、短期間で革に劣化が生じる恐れがあります。具体的には、表面にひび割れ、黒ずみ、色あせなどが起こる可能性が高いです。状態が悪化すると染め直しや修理が必要になり、高額な費用がかかる場合もあります。
上質な本革ソファは適切なお手入れを行おう!
名古屋市名東区の大矢家具店では、品質に優れた本革ソファを背伸びしすぎない、ちょうどいい価格でご提供しています。本革ソファは適切な手入れをすれば、10年以上使える長寿命な家具です。使い込むほどに味わいが深まり、自分だけの特別なソファへと育っていく楽しみもあります。
記事内では本革ソファの手入れ方法をご紹介しましたが、やはり実際に見て、触れて、体感することが何より大切です。店頭では、家具のプロがライフスタイルやご要望に合わせた本革ソファ選びを丁寧にサポートいたします。正しい手入れ方法や使い方についても、お気軽にご相談ください。ぜひ一度、大矢家具店へ足をお運びください。スタッフ一同、皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

